バンジャールのオダラン その6 最終日

4日目。

いよいよ最終日です。
昨晩、寝ていない人が多数を占めるという状況は無視され、
滞りなく儀式が進められていきます。

これ、神様のための行事だけではないですよ・・・

結婚式やお葬式といった、人間のための行事でも、
関係者の体力は全く無視した殺人的なスケジュールで進められます。
精神力だけで、全てをカバーしているものと思われます。

体力に自信のない人は、
バリ人とは結婚しない方がよい・・・というか、
結婚はしても、同居はしない方がよい・・・と思います。

結婚しても、家からは離れた新興住宅街とかに別居するか、
あるいは私のように、
不良タム嫁であることを自他共に認める状況を築き上げるか・・・
(↑全然、自慢にならない・・・)

同居そのものは、意外と大丈夫だったりするんですが、
体力が足りなくて、不甲斐ない思いをすることが多いです。

他に自分のできることを探して、カバーするしかありません。


さて。
今日のルランバタンはお隣のバンジャール・トゥンガーの、
イブイブ(主婦達)のガムラン隊 チーム2 でした。

バンジャール・トゥンガーは巨大かつ気概に満ちたバンジャールで、
ガムラン・グループもいくつも抱えており、
イブイブ・ガムラン隊だけでも、2つもあるのでした。

チーム1 は今ほどイブイブ・ガムラン隊が一般化する前から存在し、
バリ島のイブイブ・ガムラン隊の中でも、
有数に上手なグループとして知られています。

チーム2 はまだ、比較的新しいグループです。


20120605_12.jpg
バンジャール・トゥンガー イブイブ・ガムラン隊 チーム2

クンダン(太鼓)の顔をボカしているのは、この方は日本人だからです。
バリ人の顔をボカしているとキリがないですが、
日本語ブログですので、日本人の方のお顔はボカすのが礼儀かと思いまして・・・
(もしご覧になっていて、そして気になったら遠慮なくご連絡下さい)

でも彼女は、私のような不良タム嫁とは違います。
お供え作りはバリ人顔負け、
ゴトンロヨン(奉仕)活動にもきちんと出ており、ガムランも上手です。



そして、イレンイレンもイブイブ・ガムラン隊、こちらは、
日曜日にバレルン・ステージで定期公演をしているムカール・サリ。


20120605_01.jpg
女子パワー炸裂の、ド派手なピンクの衣装!
頭にも、ピンクの花飾り!
パングル(バチ)までピンク! とにかくピンク!


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ピンクなのはガンサのパングルだけじゃありません!
トータル・コーディネートされています。


20120605_03.jpg
暗闇でも光る蛍光ピンク! 内輪でデコパンと名付けました。 
(デコレーション・パングル)


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まずは、ペンデット。


20120605_05.jpg
続いてバリス・トゥンガル


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私の大好きな、タリ・クリンチ。兎のダンスです。
ああ、カワイイ~!!!


20120605_07.jpg
初めて観る踊り。リディ(椰子の葉の芯)の箒を持って踊ります。
掃除や子供の遊びの動きを取り入れた、なかなか面白い踊りでした。

他にも、漁師の踊りとか、稲作の踊りとか、機織の踊りとか、
似たようなものがいろいろあるんですが、これは初めて観ました。


20120605_08.jpg
この子、飛び抜けて上手だったので、思わずアップ。
動きも表情もピカイチ。

そのうち有名になる・・・かな???


20120605_09.jpg
謎の踊り。
これはバリじゃないね~ エジプトだ~ アステカだ~
といい加減なことを言いながら観てました。

この種の創作舞踊は、ごめんなさい、正直苦手です。
技術的には、上手だったんですけどね。



・・・と、こんな感じでイレンイレンが終わると、
ニンパンの儀式が始まりました。

ニンパンというのは、オダランが終わり、
神様(御神体)を御蔵にお戻しする儀式です。

結構、長い時間がかかり、儀式は深夜にまで及びます。


20120605_11.jpg
ここの神様は、いつもこの御蔵に鎮座ましましていますが、
通常は扉は閉められており、オダランの時だけ、開かれます。
ニンパンの儀式で、この扉を閉め、オダランが終了となります。

ニンパンというのは、文字通り、納める、しまう、という意味です。



ああ。
これでおしまいです。次は210日後となります。

ニンパンの翌日、義母も夫も病気になっていました・・・
何の活躍もしていなかった私でさえ、かなり疲れましたので、
大活躍していた人達の疲れは半端ないかと。

こうして、大きな儀式に立ち会う度に、
「う~ん、私は死ぬまでバリ人にはなれないわ~」と実感するのでした。

夫、ごめんね、不良タム嫁で。
(でも、そのことで文句を言われたことはないかも・・・ アリガト)


コメント

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あの小さなお寺で、こんなに規模の大きなオダランもあるんですね。
色々写真で楽しませていただきました。
本当にありがとう。

私は単なる旅行者なのに、このバンジャールにいつも泊まっているせいか
「私のバンジャール」みたいな気になってしまって、
このオダランを体験できなくて、本当に残念…。
出し物もいつになく豪華な感じだったのになぁ~。

やっぱりプリアタンは芸能が盛んで、見応えありますね。

Re: タイトルなし

> あの小さなお寺で、こんなに規模の大きなオダランもあるんですね。

10年以上住んでいるけど、今回が一番大きかったと思うよ。
パダントゥガルの神様がこちらに来てくれたのは、
カデが小学生の時以来? らしいし。


> 色々写真で楽しませていただきました。
> 本当にありがとう。

内輪な世界を一緒に楽しんでくれる人がいてくれて、嬉しいです。


> 私は単なる旅行者なのに、このバンジャールにいつも泊まっているせいか
> 「私のバンジャール」みたいな気になってしまって、

その気持ち、わかります。
私も結婚前からここにいたから、愛着ひとしお。


> このオダランを体験できなくて、本当に残念…。
> 出し物もいつになく豪華な感じだったのになぁ~。

前もってわかっていたら、教えてあげたんだけど、
イレンイレンなんて、直前まで、全然わからなかったし。


> やっぱりプリアタンは芸能が盛んで、見応えありますね。

クラシックが多いところが、気に入っています。
クリアシは苦手で。


>クリアシは苦手で

私も…。
PKBとかで上演されてる演目って、1回限りっぽいものが多いよね。
何となく「インスタントラーメン」みたいな感じしない?

やっぱ、古典に勝るものはないよね~。
プリアタンと言えば、やっぱ「レゴン」!!!
若い子は勉強等で忙しいだろうけど、
レゴン・クラトンだけじゃなく、その他のレゴンも伝統を受け継いで欲しいな。

Re: タイトルなし

> PKBとかで上演されてる演目って、1回限りっぽいものが多いよね。

あれは、1回限り、で観るにはなかなか面白いけど、
何回も観たいとは思わないかも。

でも、その1回限り、も、最近は似たり寄ったり。
「どこかで観たような」既視感があるのは否めない。


> やっぱ、古典に勝るものはないよね~。

外国人はほとんど皆、古典が好きだよね。


> プリアタンと言えば、やっぱ「レゴン」!!!
> 若い子は勉強等で忙しいだろうけど、
> レゴン・クラトンだけじゃなく、その他のレゴンも伝統を受け継いで欲しいな。

今週あった、グヌン・サリ寺院のオダランで、
バレルンの若い踊り子ちゃんが、
レゴン・ルンカップを踊っていたと聞きました。

私はビダニ達が踊っていたのを観たのが最後だけど、
ちゃんと受け継がれているようで、一安心。


>レゴン・ルンカップを踊っていたと聞きました。

バレルンってことは、ティルタ・サリの踊り子ちゃんなのかな?
長らくティルタ・サリを見ていないので、今度見に行ってみようかな。

レゴン・ルンカップは、ラッサム役が大変みたいです。
かなり長時間踊り続けなので。


>私はビダニ達が踊っていたのを観たのが最後だけど、

ビダニ達のトリオは、もう何年も前になってしまうんですね。
あのトリオは、3人とも基礎がしっかりしていたのに加え、
よく練習していたので、見応えがありました。
ビダニだけが目立っているような感があったけど、
本当の魅力は、レゴンの2人の息のあった踊りです。
振りがピッタリ一致していて、本当に素晴らしかった。

最近の踊り手さんは、学校等で忙しすぎるのか、
群舞でも振りがズレたりして、ちょっと残念です。

Re: タイトルなし

> バレルンってことは、ティルタ・サリの踊り子ちゃんなのかな?

ティルタかグンタかムカールか、どこで踊っているのかはわかりません。
日本から来ていた友人が、お寺で見たそうです。


> レゴン・ルンカップは、ラッサム役が大変みたいです。
> かなり長時間踊り続けなので。

そうだね。
ルンカップを観るとラッサムが主役というのがよくわかるね。


> ビダニ達のトリオは、もう何年も前になってしまうんですね。

ビダニはいま、BIMCにいるみたいです。
医者として、どんどん一人前になりつつあるのかな。

ウビッは2人目が生まれたとか生まれるとか、聞きました。

皆、すっかり大人になってしまった。(しみじみ)


> あのトリオは、3人とも基礎がしっかりしていたのに加え、
> よく練習していたので、見応えがありました。
> ビダニだけが目立っているような感があったけど、
> 本当の魅力は、レゴンの2人の息のあった踊りです。
> 振りがピッタリ一致していて、本当に素晴らしかった。

あの3人は、とても良かったと思う。

ティルタ・サリが大人気の時代の踊り子だから、
大勢の人にも観られていて、タレント性が感じられた。

もちろん、皆美人で、上手だったしね。


> 最近の踊り手さんは、学校等で忙しすぎるのか、
> 群舞でも振りがズレたりして、ちょっと残念です。

でも、踊りつつも学校や仕事、あるいは家事もこなしているのが、
バリの踊り手のいいところだと思っています。

普通の人が演奏し、踊っているところに魅力を感じるから。

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