バンジャールのオダラン その5 チャロナラン

オダラン3日目。

この日の芸能はバロンダンスの<元>であるチャロナラン劇。

チャロナラン劇って、それ自体が厄払い?の儀式なので、
イレンイレンとは言わない方がいいような気がして、芸能と表現しました。

チャロナラン劇は、娯楽であると同時に、儀式でもあり。

観光客向けのバロンダンスは1時間ぐらいだと思いますが、
本来のチャロナラン劇は長時間に渡ります。
この日は、午後20:30頃に始まり、終了したのは午前3:30頃でした。

これは長い方だと思いますが、もっと長いものも観たことがあります。
その時の状況次第で、演出(というのか?)や長さは変わります。

プリアタンは、チャロナランを観られる機会が比較的多い村で、
独身時代にはよく見物に行きましたが、
乳幼児を抱えてからは、すっかり縁遠い存在になっていたので、
今回、自宅から至近距離の場所で行われたのは、嬉しかったです。

それでは、こちらも写真特集で。



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舞台となる大通りで、事前にお清めの儀式をしていました。
手前の竹は炙って破裂させ、バンッと音を立てることで邪気を払います。
これは、一般家庭の家寺でのお清めの儀式でも用いられます。

あ。当然、全面通行止めになりました。翌朝まで。


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神様がお寺から、チャロナランの舞台に出てきました。


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一柱ずつ出てきて、並びます。
辺りの空気が次第に高揚してくるのがわかり、
ワクワクを通り越して、なんだかもう、背筋がゾクゾクしてきます。


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ガムラン演奏は、グンタ・ブアナ・サリ。

グンタが初めてチャロナランを演奏した頃から知っているのですが、
当時に比べ、かなり場数を踏んだようで、
安心して聴くことのできる、大人の演奏を披露してくれました。

かつて、青少年のグループと言われたグンタ・ブアナ・サリも、
今では、子持ちのお父さん集団(笑)。


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神様勢揃い。
霊感ゼロ、神秘体験皆無の私でも、強烈なオーラを感じます。

手前の二柱がバンジャール・タルナの神様、
奥の四柱はパダントゥガルの神様です。


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お供えと神様達が、チャロナランの舞台となる場所を3周。


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パダントゥガルの神様。


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バンジャール・タルナの神様。


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まずは、バンジャール・タルナの神様が自ら踊ります。
バロン・ランドゥンの姿を取っており、
これはコミカルな動きと下品なジョークが特徴で、観客は大ウケ。

バリでは神様と、人々の距離はとても近いです。

尚、一般的にチャロナランでは、バロン・ランドゥンは入りません。
(もちろん、例外はあり)

バンジャールのいつものオダランでも、神様は踊りません。
バロン・ランドゥンの神様が踊るのは、何か特別な時だけです。

今回は、わざわざ分家までお越し下さったパダントゥガルの神様に対して、
タルナの神様が敬意を表して踊ったのだと解釈しています。

タルナの神様が踊る姿を、パダントゥガルの神様も見守っていました。


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この日は子供達も夜更かしOK。


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バロンランドゥンの神様が退出すると、
いよいよチャロナランの主役? バロン・ケケッが登場。


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今回、有名なバロンの踊り手を呼んだそうで、
こちらもコミカルで下品な動きで、観客の笑いを取っていました。
(下品な仕草の写真は自主規制)

バリ人は、下ネタが本当に好きです。
意味がわかっているのか、ほんの小さな子供でも大笑いします。


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テレック。
昨晩のように独立した演目として踊られることもありますが、
チャロナラン劇にも組み込まれています。
独立した踊りがチャロナランに組み込まれたのか、
チャロナランの一部が独立したのか、私は知りません。


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バロンとランダの戦い。観光ショーではありません。


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ランダとウニンの戦い。
トランスに入るために、幾度も幾度も、大声で気合を入れます。

この後、ウニン達はランダの魔術にかかって、自らの胸を突き刺しますが、
前の人が皆、立ち上がってしまったので、写真は撮れませんでした。

気絶したウニン達に僧侶が聖水を振り掛け、正気に戻したところで第一部終了。
休憩を挟んで、第二部に突入します。



第一部が終了した時点で、すでに23:00を過ぎており、
はるかを連れて一旦帰宅したのですが、
「もっと観たい」と涙をポロポロ流して泣き出したため、
再び、会場に引き返しました・・・(歩いてスグですけど)

以前はよく、
「チャロナランを観るなら、最後まで観ないと、悪霊に掴まるよ」
とバリ人から忠告されたものでしたが、最近では、
「最後まで観てると、明日、学校に行けなくなるよ」と言われます。
時代が変わった・・・???

そのはるか。
第二部はシシャンが終わったところで力尽き、会場で眠ってしまったので、
最後までは観ずに帰りました。

第二部はチャロナランの物語や、道化漫才が長々と繰り広げられるのですが、
はるかは眠いし、個人的にもあまり興味のない部分なので、写真はナシ。
すみません。でも、有名な役者さんを呼んでいたようで、
露店とかで売られている、チャロナランのVCDでよく観る顔ぶれでした。
はるかを起こした時も、チラッと舞台を観て、
「アレはいい。じいちゃんのVCDで何度も観たもん」と言ってました・・・(笑)

というわけで、シシャンが最後の写真となります。


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シシャン。魔女ランダの子分です。


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美女の姿をしていますが、途中で魔物の姿に変身します。



はるかはどうしてもシシャンが観たくて、第二部まで頑張ったのですが、
途中でご帰宅と相成りました。家で時計を見ると午前1:30。

チャロナラン終了は、午前3:30。
家にいましたが、音でわかりました。(近い)

そして、終了後には、
パダントゥガルに帰る神様をお送りするために、再び神様行列を組み、
丑三つ時(厳密には違うけど)のモンキーフォレストの森に向かったのでした・・・

深夜に鳴り響くブラガンジュールの大音響。
(珍しくはないですが)

夫はこの日、かなり体調が悪かったのですが、
それでも、ブラガンジュールのクンダンを叩きながら同行しました・・・
あの長距離を・・・ しかも、ブラガンのクンダンってかなり重いんですよ・・・

戻りは朝5:30。朝チュンの世界。

神様行列に参加した義母はいつも通り、朝の7:30には市場へお買い物へ。
私がどうしても、バリ人の真似が出来ない部分の一つです。

彼ら、絶~対っに軽いトランスを起こしていると思います。
でないと、無理ですよ、あれ。絶対、無理だって。


翌日(いや、すでに当日だ)は、オダラン最終日。
果たして、バンジャールの人々の体力は続くのか・・・???

乞うご期待。


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