12歳のベビーシッター

ベビーシッターの話を書いたばかりですが。

近所の親戚の家に、ベビーシッターさんがやってきました。
ここも両親は共働きなんですが、
上の子が末の子の面倒を見られる年齢になっているので、
最近はシッターさんは雇っていませんでした。

ところが。

ブレレン出身の奥さんの実家の親戚から、
「お給料はいらない。ご飯を食べさせてくれるだけでいいから」
と頼まれたそうです。

口減らし、というやつです(泣)。

やってきたのは、6月に小学校を卒業したばかりの、
まだあどけない女の子で、なんだか、痛々しくなります。
親には中学校に行かせる経済力がないので、
家にいて無駄飯を食べるよりは、外に出て働け、というわけです。
この家には、以前にも、小学校を卒業したばかりの親戚の女の子が、
ベビーシッターとして来たことがありますが、
殆ど誰とも口を利かず、数日でホームシックになり、帰ってしまいました。
今度の子は、前の子よりもずっとしっかりしていて、
はるかとも遊んでくれますが、それだけに、余計に切ないです。

インドネシア全体ではまだまだですが、ウブド辺りではもう、
小学校までしか行かせてもらえない子供というのは、探しても見当たりません。
かなり貧しい家でも、無理してでも高校まで行かせています。
どうしても無理、という場合でも、最低、中学校は出ています。

ブレレン県やカランガセム県は、バリ島の中では貧しい地域で、
ウブド界隈でも、厳しい暮らしをしている人には、
いずれかの県からの出稼ぎ者が少なくありませんが、
それでも今時、小学校を卒業したばかりで、
お手伝いさんとして口減らしに出されてしまうというのは、切ないです。

お手伝いさんとして働きながら、雇い主に学校に通わせてもらう、
という例はよく見聞きしますが、これは将来があるので、まだよいと思います。
お手伝いさんをしながら、苦労して高校まで卒業し、
その後、ちゃんとした就職と良縁を得たバリ人の女の子も知っています。

でも、今のバリ島では、
小学校を出ただけではしっかりした就職口は望めませんし、
良縁も・・・ う~ん、何をもって良縁とするか、
という基準にもよりますが、あまり期待はできそうにないです。

幼くして、苦労が約束されているような少女を見るのが辛く、
その少女が、明るくて聡明なので余計に切なく、
自分が学費を出してあげるから、
せめて中学校には通わせてあげてと申し出たいのですが、
雇っているのは親戚で、雇われている少女もそのまた親戚なので、
迂闊に余計な口出しもできません・・・

「子供を中学校にもやれないなら、無責任に作るな~!」と、
ぷんぷん怒っていると、
「バリでも田舎には、まだまだ貧しい家庭が沢山あるから・・・」
と義母に言われました。
その義母は全く学校に通っておらず、文盲なのですが、
義母の世代はまだしも、今の時代のバリでは、ハンデが大きいです。

雇っているというよりは、雇わされている親戚の奥さん、
この健気な少女の従姉にあたるのですが、
「ガルンガンには帰省させなきゃ。
 つい、この間来たばかりなのに、もう帰るんだわ。
 お給料はいらないと言われても、何もあげないわけには行かないし、
 幼すぎてロクに仕事もできないのに、一体、いくらあげたらいいのやら・・・」
と、こちらも悩んでしまっているようです。
この家庭も子沢山ですし、お金持ちというわけではないので、
ベビーシッターの少女を中学校にやるほどの余裕はありません。

ガルンガンで帰省した後、ウブドに戻ってくるかどうかわかりませんが、
 (そういうお手伝いさん、多いので・・・)
せめて、中学校には行かせてあげたいなあ・・・


コメント

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なんとかならないのかなぁ

親戚がらみだとお金だけで、解決できないから、難しいですねぇ。(>_<)
ほんと私がお金だすから、高校まで、いかせてあげたい気持ちです(T_T)
まじで、皆で募金するから、何とかならないかなぁ(-_-;)?

実はすでに申し出てみたのですが、
結果は、「あっさり却下」でした。

学校へ行けば、学校に行っている間は子守をしてもらえない。
そもそも、働くためにウブドに来ているのだから、
学校に通わせる必要などない、と言われました。

なので、これ以上は口出しのできない状態です。(悲)

学費そのものは、地元の普通の中学、高校は、
大したことはないのですが、
身近な大人(親なり雇用主なり)の理解が肝心なのでした・・・

理解ある人の下で、働きながら学校を出て出世した人もいれば、
小学校卒業で子守に雇われ、雇用主の家族に手篭めにされて、
十代半ばで人生に傷がついてしまった女の子もありで、
いろいろ見ているだけに、悲しいです。

そうですかぁ

アヤコさん残念でしたね(>_<)
話を聞いていると、
日本の明治時代から昭和初期位の話のようです(T_T)

親戚の方にしてみれば、いるだけで迷惑しているのに学校に行かせるなんてトンでもない!
ってところなんでしょうが、もう少し人の情が、わかるといいのですが(-_-;)
その子が、健やかに暮らせる事を祈らずには、いられません(涙)

子供を連れて毎日、うちにも遊びに来ていますが、
屈託なく、明るいです。

お供え作りのお手伝いなどもしていて、
イマドキのウブドの女の子に比べると、勤勉ですね~

幸せにはいろんな形があって、
ヨイコには、ヨイ人生が訪れると信じたいです。
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