2008.07.17 *Thu

ウブド王家のプレボン(火葬式) 当日の様子

2008年7月15日。

ウブド王家から出たお葬式(プレボン)、当日も観に行ってきました。
プレボン自体は、過去にも何度も観ているのですが、
今回は例になく規模が大きいとのことだったので、
「み、観たい〜」という気持ちが抑えきれませんでした。

なるほど、確かに、今までに観たプレボンのどれよりも、
スケールが大きく、そして、見物人の数も尋常ではありませんでした。
見慣れたはずのウブドの街並みが、人で埋め尽くされ、
小さな田舎の観光地が、こんなに人々の注目を集めるなんて・・・と、
ウブド王家の底力のようなものを思い知らされ、驚きました。
観光客だけでなく、インドネシア中のセレブも来ていたようです。

一見は百聞に如かず、ということで、今回も写真を中心にお送りします。
素人写真で、枚数ばかりが多いため、ちょっと重いのですが、
「バリにいるような」気分に、少しでもなっていただければ、嬉しく思います。


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沿道の街路樹が全て、伐採されていました・・・(合掌)
言うまでもなく、バデの運行の邪魔になるからです。
ちょっとした環境破壊かも・・・


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ダラム・プリ寺院の境内に築かれたバンジー・ジャンプ台、
じゃなくて、遺体をバデ(遺体運搬用の塔型棺)から、
ルンブー(遺体火葬用の牛型棺)に移すための階段。
人影のように見えるのは、作り物の怪獣。魔除けです。


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”本番”を前に、ウブド王宮前に置かれたルンブー。
あっちへ行ったり、こっちへ行ったり。忙しい(笑)。


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台座の飾りだけでもこんなに立派。

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「死人に寄り付きたがる悪霊め! シッ シッ!」
怖い顔で悪霊を追い払う魔除けクン達。


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歯も立派!

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バデは3つありましたが、うち2つがウブド王家のもの。
特大サイズと、大サイズ。
もう一つは、同じ日に行われたウブドの合同葬のもので、普通サイズ。
 (それでも、単独で見れば充分に立派なバデ)

ウブド王家の棺は、王家の墓所であるダラム・プリ寺院へ、
合同葬の棺は、ケチャ等が行われているダラム・ウブド寺院へと、
どちらも王宮前から出発しますが、二手に分かれます。

王宮前のスウェタ通り沿いには、ペタッと呼ばれる、
合同葬のための葬儀場も設けられていました。


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大サイズのバデ。単独ならば、かなりの巨大バデと言えます。
大きいだけでなく、装飾も細かく、手が込んでいて、美しい芸術作品。
でも、後で焼いてしまうのです・・・


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チョコルド・ドゥアン・タリの特大サイズのバデ。
今までに、何度か王家のプレボンを観ましたが、
ここまで巨大で壮麗なのは初めて。
28.5Mとの報道でしたが、台があるので、もっと高く見えます。


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右から王宮の門、バンジー・ジャンプ台(笑)、バデ。
バンジージャンプ台を使って、遺体をバデに納めます。


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まだ、朝の9時台だというのに、すでにこの人出!
予定では、12時の出棺となっていますが、予想では、13時頃(笑)。
 (実際には、14時近かったので、5時間ぐらい待ったことに・・・)
ラヤ・ウブド通りは、朝の8時から、歩行者天国状態。
身動きできる状況のうちに、王宮前まで行って、
完璧な状態でのバデを撮影してきたのでした(絶対に途中で壊れる!)。
その後は、のんびりブランチしながら時間を潰しました。


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12時半頃? 消防車が来て道路に放水。いよいよか?

消防車の上にも、見物人の子供達が満載されています。
「乗せて〜」「乗んな。落っこちないよう、気をつけろよ」
この辺のアバウトさは、実に東南アジア的。
日本だったら、「危ない!」とつまみ降ろされてしまうことでしょう。
子供のうちから、我が身の安全は自己責任で守るお国柄です。

放水が済んだ後も、1時間以上は待ったような・・・
私達だけでなく、無数の人々が、辛抱強く待ち続けていました。
ああ、ジャム・カレッ(ゴムのように伸びる時間)。


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さんざん待たされた末に、14時近くになり、ようやく葬列が動き出しました。
先頭を行くのは、ソロ王家の王宮護衛の近衛兵。
インドネシア各地の王族が招待されており、ソロの王様は近衛兵を派遣。
その他、珍しい、豪華な民族衣装の貴賓がいましたが、皆、徒歩です。


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続いて、バリ。
バリスの舞踊衣装にもなっている、伝統的な兵士の衣装。


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鼓笛隊(ブラガンジュール)は、いくつも参加していましたが、
皆、お仕着せの紫のユニフォームだったため、
どこのグループなのかは、ちょっと判別できず。


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またまた、輿に乗った未婚の少年少女。
この女の子は、かなりの美少女でしたが、
州知事に立候補していた(すでに落選)チョ・ブディのお嬢さんだとか。


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ようやく、ルンブーがやってきました!

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ルンブーは荷車は使わず、担ぐことになったようです。
こうして担がれてやってくると、やはり迫力が違います。カッコイイ〜!
沿道の見物人も、「おお〜!」と盛り上がっています!


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ルンブーの上に乗るのは、故人の親族です。怖そ〜!

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ブラガンジュール隊が、激しく楽器を打ち鳴らしながら後に続きます。

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さよなら〜! 後姿はなんだかカワイイ。

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一つが過ぎ、次を待ちます。

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ルンブーが、もう一体やってきました。
こちらの方が大きいはずなんですが、単体で見るとちょっとわからず。
(どちらも、充分すぎるぐらいに大きいので・・・)


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続いてバデが来ました。
バデは荷車に載せ、人が牽く形を取っています。

ルンブーもそうでしたが、
担ぎ手が勢い余って歩道にも乗り上げてくるため、
おまわりさんが先導し、「下がれ、下がれ、下がれ〜!!!」と、
沿道の観衆に向かって怒鳴り散らしていました。


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うお〜!!!

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うひゃあ〜!!!

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ふうっ

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ブラガンジュールはプリアタンのGBS。
お仕着せコスチュームでも、知った顔が多いので、さすがにすぐにわかります。
GBSのブラガンジュールは、レベルが高いです。


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去り行くバデを背後から撮影。シャッター切りっぱなし。

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さよなら〜

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続いて、目玉とも言えるナガ・バンドと特大バデがやってきます。
ナガ・バンドは、今日は屋根付きの御輿に乗ってきました。


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来た来た来た来た! お坊さんも乗っています。

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おおっと〜!

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危なかった。ぶつかるかと思った・・・

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ナガ・バンドは当然、荷台ではなく、担がれています。

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さよなら〜!
二日前は綺麗だったナガ・バンドの綱状の長〜い尻尾は、
布が剥がれ、中のスポンジが剥き出しになり、
そのスポンジさえも剥けてしまい、芯のホースが見えていました・・・
そうか、芯に水撒き用のホースを使っていたんだ・・・


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特大サイズのバデ、ついに登場。
でも、すでに羽の飾りがボロボロになっていました・・・
この羽一応、弾力性があって、パタパタするようになっていたのですが(笑)、
それでも、いろんなものに引っ掛かってしまったようです。

写真だとハッキリわかりませんが、
塔の上に人が乗り、極楽鳥の羽をパタパタと振っています。
これは必須なのですが、それでも勇気ある行為・・・


080715_39.jpg
さすがにこれは、担がず、荷台に乗せて紐で牽いています。
重さは11トンとの噂。
これも、かつてならば担いだはずですが、人手が足りないだけでなく、
これを担げるだけの人数用の台を作ると、今の道幅には納まらないはず。


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めきめきめきめき〜っ!
うああああ〜!!!

そ、空からジュプンの枝が降ってきた・・・


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無事、じゃあなかったけど、とりあえず通過。はあはあ。
行列はこれでおしまい。


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人の川。火葬場であるダラム・プリまでついて行きます。

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ダラム・プリ寺院にて、バンジー・ジャンプ台とドッキング。

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遺体をバデから降ろしています。あの高さで、この作業・・・

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側面から見るとこんな状態。高所恐怖症の人には出来ません。

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ナガ・バンドに座りながら、遺体の移動を見守る親族の人々。

この後、いろいろなプロセスを経た上で、ようやく火葬となりますが、
何時間もかかるのがわかっているので、帰りました。

夜の7時半頃にダラム・プリ寺院の前をたまたま通り掛ったら、
ちょうど燃やしているところでした・・・
火が放たれたのは、夜の7時頃だったそうです。
葬列がダラム・プリに到着したのが3時頃だったと思いますから、4時間!
朝早くから、夜遅くまで、ご苦労様ですが、来賓も、観光客も、まだ居ました。

親族はこの後も、まだまだ帰れません。
サヌールまで灰を流しに行ったのは、深夜だったそうです。

スケールこそ違いますが、
体力の消耗度と時間の浪費度ならば負けない同じ経験(バリのお葬式)を、
昨年、私も体験済みなだけに、心底から、「お疲れ様でした〜!」

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COMMENT

13日に帰国したのでAyakoさんの実況中継を見ながら、あの時の、あの部材が、あんな風に使われて…と、楽しませてもらいました。それにしてもすごいエネルギーですなあ!いろいろと飾り物を作っていたのは男性群でしたが、女性はどんなかたちでお手伝いしていたのでしょうか?
2008/07/17(木) 22:35:59 | URL | spoonおじさん #- [Edit
女性はお供えを作ります。
これがまあ、本当にもう、並大抵の量ではないのです!!!
一般的な日本人の想像できる範囲を超えています(笑)
2008/07/18(金) 11:05:17 | URL | AYAKO #- [Edit

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プロフィール

Author:AYAKO
【略歴】 1998年:バリ島の旅行会社に就職と同時に在住開始。 2002年:独立。ネット予約ができる旅行会社「BALI HOTEL BOOK」を設立。 2004年:バリ人男性と結婚。バリ人家庭に同居。 2005年:インドネシア国籍取得。 2006年:女の子(はるか)を出産。













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